2009年7月4日土曜日

軍艦島上陸、35年ぶり解禁

軍艦島



軍艦島全景




炭鉱閉鎖に伴い無人島となった長崎市の軍艦島
(正式名称・端島)への上陸が4月22日、約35年ぶりに一般に解禁され、
元島民や観光客の約70人が訪れた。
軍艦島は、文化庁が世界遺産候補に選んだ「九州・山口の
近代化産業遺産群」の一つ。同市は今後、
新たな観光スポットとして売り出す考えだ。
長崎港から南西約19㌔、全周約1.2㌔で、遠くから見ると
軍艦の姿にも見える島は、かつて炭鉱で栄え、
最盛期には約5千人が居住。1974年の炭鉱閉鎖で無人化したが、
国内最古とされる鉄筋高層集合住宅の跡が今も残る。
49年から閉山まで暮らした主婦(74)=長崎市=は、
3年前に死別した元炭鉱労働者の夫の写真を持参して上陸。
集合住宅に「お父さん、帰ってきたよ」と呼び掛けた。