2009年1月25日日曜日

 江ノ電運転士の夢、天国で実現

「江ノ電の運転士になりたい」。そんな夢を抱きながら
1998年に先天性の拡張型心筋症で亡くなった
新田朋宏さん=当時(16)=に、江ノ電電鉄(神奈川県藤沢市)の社長が
12月22日、江ノ島駅で運転士の「辞令」を発令、
父親の会社員(56)=東京都大田区=に手渡した。朋宏さんの遺影を
首から提げて参加した新田さんは「息子の夢がかない、
天国で喜んでくれていると思う。(天国に)辞令を届けたい」
と笑顔で話した。新田さんは幼いころから鉄道ファンだった
朋宏さんを連れて家族でよく江ノ電に乗車。
朋宏さんは、海岸沿いや町中を縫うように走る江ノ電に
魅せられ、運転士への夢を膨らませたという。