2008年4月3日木曜日

007のセットに車で突入、撮影現場の町長逮捕 チリ

007シリーズ最新作『Quantum of Solace』の撮影が行われているチリ北部の町で1日、
この町の町長が200人の地元住民を引きつれ映画セットに突っ込み逮捕された。
地元メディアRadio Cooperativaが伝えた。
逮捕されたのは、首都サンティアゴ(Santiago)の北1200キロに位置する
アントファガスタ(Antofagasta)地方の町Sierra Gordaの町長、カルロス・ロペス
(Carlos Lopez)容疑者で、容疑は、風紀びん乱と不法侵入だという。

目撃者によると、同容疑者はセットに突入後、撮影に使われていた廃駅舎の近くに立っていた
2人をひきかけた後、すぐに逃亡したという。映画の撮影は、事件の数分後には再開されたという。

ロペス容疑者は、映画の撮影に強い不満を抱いていており、特に、同地が映画の中でボリビアと
して描かれていることが気に入らなかったという。アントファガスタ地方は、
チリとボリビアとの間に起きた1879-1883年の戦争で、ボリビアからチリに割譲された場所と
して知られる。それ以後、両国の国交は断絶したままとなっている。

007シリーズ22作目となる『Quantum of Solace』は、ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)
主演で今年10月31日に英国で公開予定。11月7日には、全世界で公開される。(c)AFP