2010年7月23日金曜日

ナイル川の新利水協定、ケニアも署名 エジプトなど強く反対

ケニアは5月19日、ナイル川(Nile River)流域国の公平な水利用を

目指す新協定「ナイル流域協力枠組み協定(Nile Basin Cooperative Framework)」

に署名した。エチオピア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダの4か国も14日に

署名を済ませたが、下流のエジプトとスーダンは協定に強く反対している。

 新協定は、エジプトとスーダンがナイル川の水の90%を利用できるとする1959年の2国間合意に

代わるもので、流域国について、他国に悪影響を与えない範囲で自由に水を使えると定めている。

 エジプトとスーダンは、上流7か国がかんがい施設や水力発電所を建設した場合、

自国への水供給が大幅に削減されるとして、新協定に反対している。エジプト政府は、

「新協定には法的拘束力がなく、自国の水の取り分が減らされる

いかなる協定も拒否する」と表明している。

 署名に臨んだケニアのチャリティ・ヌギル(Charity Ngilu)水利相は、

「(署名を拒否する)2か国は、協定の導入を妨げることは

できない」と強気の姿勢を見せた。

(c)AFP


絵で見るナイル川ものがたり



図解古代エジプト