2009年9月21日月曜日

廃校の黒板にクレヨン画

廃校になった青森県黒石市の旧市立大川原小学校で、
青森市出身のクレヨン画家、孫内あつしさん(68)=
東京都八王子市=が教室に残された黒板をキャンパスに、
夏祭りの「黒石ねぷた祭り」を描いている。
黒板は縦1.2㍍ 横3.6㍍で、絵画だと200号に匹敵。
黒版画として2作目となり、孫内さんは「春夏秋冬の4部作にする」
と張り切っている。山あいにある同校は2007年春廃校に。
津軽伝承工芸館を運営する「ツガルサイコ-」(黒石市)が買い取り、
地域おこしにつなげようと昭和をテーマに農具や家電、
ポスターを展示。「お山のおもしえ(面白い)学校」と名付けた。
もともと「大きな絵を描きたい」と思っていた孫内さん。
黒板をいったん白いペンキで塗った後、さらに白いクレヨンで下塗りし、
その上に描いていく。1作目は、ピエロや動物に形の似た雲を
探した秋の夕暮れがテーマの「サーカス雲のマンボ」。
8月に完成したばかりだ。今年初めて黒石ねぷた祭りを見て感動し
「どうしても描きたくなった」。
夜の闇に浮かび上がる色鮮やかなねぷただけでなく、
祭りのにぎやかさが伝わる絵にしたいという。
完成は来春の予定。


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