2009年6月6日土曜日

快慶か、弟子が制作か

【クリスタルガラス仏像】阿弥陀如来 お東






善光寺(長野市)と東京芸大の教授は、三月三十一日、
寺所蔵の阿弥陀(あみだ)如来立像(高さ九八.五㌢)について、
鎌倉時代初期の仏師、快慶か快慶の弟子が工房で制作したと
みられるとの調査結果を発表した。
同教授は「理知的で繊細な快慶様式の特徴を踏襲している。
快慶が存命中に、快慶の工房で作られたと考えられる」と説明。
仏像内部や外部を調べたが、作者を示す銘文は見つからず、
快慶本人の作とは確認できなかったとしている。
前項寺の寺務総長は「素晴らしい仏像と分かり喜んでいる。
四月から御開帳もあるので、御利益をいただければ」と話した。
像が快慶の様式に似ていることに善光寺が昨年気付き、
同教授に調査を依頼していた。