2009年4月21日火曜日

シェークスピアの生前唯一の肖像画、ロンドンで初公開

シエイクスピア辞典 CDーROM




英国の劇作家ウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare)の
前に描かれたものとして唯一とみられる肖像画が9日、ロンドン(London)で公開された。

 この肖像画が描かれたのは1610年。
シェークスピアが死亡する6年前、46歳のころだった。
数世紀にわたりある家族が所有していたが、数年前にシェークスピアの肖像画だと判明した。

 美術修復家のアレック・コブ(Alec Cobbe)氏は、
同氏のいとこがシェークスピアのパトロンだった
サウサンプトン伯ヘンリー・リズリー(Henry Wriothesley)のひ孫娘と結婚した際に、
この肖像画を手にした。

 3年前、コブ氏はこの肖像画が、ロンドンの国立肖像画美術館(National Portrait Gallery)に
展示してある作品と似ていることに気付き、
その後、専門家がシェークスピアの生前に描かれた唯一の肖像画だと確認した。

 シェークスピア生誕地財団(Shakespeare Birthplace Trust)の
スタンリー・ウェルズ(Stanley Wells)氏は「この絵画がシェークスピアの
肖像画だと判明したことは、彼の肖像画の歴史における大きな出来事だ。
これは実に素晴らしい絵画だ」と語った。

 この肖像画は、シェークスピアの誕生日にあたる4月23日に
シェークスピアの故郷ストラトフォード・アポン・エイボン
(Stratford-upon-Avon)で開幕する展覧会に展示される。
(c)AFP