2008年12月14日日曜日

医大卒と偽り手術に参加、元銀行員に実刑3年 ドイツ

英オックスフォード大(Oxford University)医学部の卒業生と偽って、
臓器移植手術を含む計190回の手術に研修医として参加していた29歳の元銀行員が、
3年の実刑判決を受けた。ドイツ当局者が11月19日明らかにした。

 銀行員としての人生に嫌気がさしたこの男は、医者になる夢をかなえようと、
自宅のパソコンでオックスフォード大医学部の学位を偽造。バイエルン(Bavaria)州の
エアランゲン大学(Erlangen university)病院に、研修医として採用された。

 地元紙によると、男は臓器移植手術17回を含め、計190回の手術に参加していた。
病院の広報担当者によると、男は手術をそつなくこなしており、匿名情報が寄せられるまで、
病院内で誰一人として男が「ニセモノ」であることに気付かなかったという。

 この事件のほか、ハンブルク(Hamburg)の裁判所でも11月19日、
医師資格を偽造し、4年半にわたり小児科医を務めていた34歳の女性に対し、
執行猶予付き禁固18月の判決を言い渡している。 (c)AFP