2008年11月7日金曜日

バングラデシュ政府機関で不正経理 便器掃除に122人など

バングラデシュの汚職監視団体「Anti-Corruption Commission」は、便器修理の名目で
122人分の賃金が支払われるなど、実際には存在しない数百人が政府機関で勤務しているよう
偽装されているという実態を明らかにした。

同団体によると、便器修理のほかにも、実際には数年間清掃されていなかった浄化槽の
メンテナンス費用として数百人に賃金が支払われていた。同国の英字紙「デーリー・スター
(The Daily Star)」が21日に伝えた。

同団体は、クルナ(Khulna)にある国営通信会社の事務所9か所で、2000-01会計年度から
2007-08会計年度までの会計帳簿を調査し、3億3700万タカ(約5億円)が流用
されていたことを明らかにした。

流用資金の大半は、実際には存在しない従業員に支払われており、実際に行われた仕事は全体の
たった15-25%分だったという。 (c)AFP