2008年9月4日木曜日

「リバースモーゲージ」に保険新設

高齢者の住宅整備に後押し  金融機関の担保割れを回避
国土交通省と独立行政法人「住宅金融支援機構」は、所有者が自宅の不動産を担保に
金融機関から融資を受け、死亡後に不動産を売り借金を清算する「リバースモーゲージ」で、
高齢者の住宅改修資金を対象に、金融機関が担保の価格下落リスクを回避できる保険制度を
来年度創設する方針を固めた。地価の下落や、災害などで住宅の評価額が下がっても、
銀行などが債権を確実に回収できるようにすることで、リバースモーゲージの普及を促進。
高齢者が安心して暮らせる住宅の整備を後押しする目的。保険は住宅のバリアフリーや耐震、
省エネ化など住宅関連の融資に限定し、住宅金融支援機構が金融機関に販売。
国交省は保険料が高くなり過ぎないように、来年度予算の概算要求に機構への出資金を盛り込む考え。
高齢者の範囲などはこれから詰める。現在のリバースモーゲージでは、担保の要求が
①土地の評価額が四千万円以上
②地価が安定している都市部にある一戸建て-などと厳しく、利用できる人は限定的とされる。
国交省は「新保険制度で、地価が下がり続けている地方でも、
新たに融資の取り扱いが始まる可能性がある」と話している。