技術的な理由から2回にわたって打ち上げが延期されていた欧州宇宙機関
(European Space Agency、ESA)のロケット「アリアン5(Ariane 5)」が26日、
2つの人工衛星を軌道に乗せることに成功した。
アリアン5は仏領ギアナのクールー(Kourou)基地にある欧州の
宇宙産業大手アリアンスペース(Arianespace)の発射台から26日午後6時41分
(日本時間27日午前6時41分)に打ち上げられた。アリアン5の今年2度目の打ち上げだった。
打ち上げから26分39秒後にまずEADSアストリウム(EADS Astrium)と
欧州系通信衛星大手タレス・アレニア・スペース(Thales Alenia Space)が
製造したサウジアラビア・リヤド(Riyadh)に拠点を置く通信事業者アラブサット
(Arabsat)の衛星(4.9トン)を切り離した。アリアンスペースによると、
この衛星「アラブサット5A」(Arabsat 5A)は中東および
北アフリカ一帯のテレビ放送に使用される。
さらに打ち上げ32分後には、アストリウムが製造した
韓国航空宇宙研究院(Korea Aerospace Research Institute、KARI)
の韓国初の海洋気候観測静止衛星「COMS」(約2.5トン)も切り離した。
(c)AFP
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