2010年9月5日日曜日

アリアン5、衛星2機の軌道投入に成功

技術的な理由から2回にわたって打ち上げが延期されていた欧州宇宙機関

(European Space Agency、ESA)のロケット「アリアン5(Ariane 5)」が26日、

2つの人工衛星を軌道に乗せることに成功した。

 アリアン5は仏領ギアナのクールー(Kourou)基地にある欧州の

宇宙産業大手アリアンスペース(Arianespace)の発射台から26日午後6時41分

(日本時間27日午前6時41分)に打ち上げられた。アリアン5の今年2度目の打ち上げだった。

 打ち上げから26分39秒後にまずEADSアストリウム(EADS Astrium)と

欧州系通信衛星大手タレス・アレニア・スペース(Thales Alenia Space)が

製造したサウジアラビア・リヤド(Riyadh)に拠点を置く通信事業者アラブサット

(Arabsat)の衛星(4.9トン)を切り離した。アリアンスペースによると、

この衛星「アラブサット5A」(Arabsat 5A)は中東および

北アフリカ一帯のテレビ放送に使用される。

 さらに打ち上げ32分後には、アストリウムが製造した

韓国航空宇宙研究院(Korea Aerospace Research Institute、KARI)

の韓国初の海洋気候観測静止衛星「COMS」(約2.5トン)も切り離した。

(c)AFP