米国の人気風刺アニメ「サウスパーク(South Park)」の制作者らに対し、
過激な米イスラム教ウェブサイトが脅迫と取れる抗議文を掲載した問題で、
放送局側が4月21日夜の同アニメ放映にあたってビープ音を加える
などの修正を加えていたことが明らかになった。
この問題は、14日に放映されたサウスパークのエピソードにクマの着ぐるみを着た
イスラム教預言者ムハンマド(Mohammed)が登場したことをめぐり、
ニューヨーク(New York)に拠点を置く団体「レボリューション・ムスリム
(Revolution Muslim)」が21日、制作者の殺害を警告する内容の抗議文を掲載したもの。
同アニメを放送するコメディ・セントラル(Comedy Central)はAFPの取材に対し、
21日夜の最新エピソードの放映にあたり、プロデューサーから届いたオリジナル版に
ビープ音を加え、ムハンマドに関する表現をすべて消したことを明らかにした。ただ、
今回の修正が「レボリューション・ムスリム」の抗議文と関係したものかは確認しなかった。
「レボリューション・ムスリム」の抗議文は、サウスパーク制作者のマット・ストーン(Matt Stone)
氏とトレイ・パーカー(Trey Parker)氏のロサンゼルス(Los Angeles)事務所の住所を記載し、
2004年にオランダ・アムステルダム(Amsterdam)でイスラム教徒に殺害された映画監督の
テオ・ファン・ゴッホ(Theo van Gogh)氏と同じ末路をたどるだろうなどと書かれていた。
(c)AFP
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