2010年3月26日金曜日

ブタ肺の人間への移植、10年以内に可能に 豪研究

オーストラリア・メルボルン(Melbourne)のアルフレッド病院(Alfred Hospital)

の研究者らは2月9日、ブタの肺を人間に移植することが10年以内に可能になるとの見方を示した。

 ブタの臓器は、人の血液に触れるだけで機能を停止するため、

救命治療での使用は不適切とされてきた。

 だが、メルボルンのセントビンセント病院(St Vincent's Hospital)が拒絶反応に

関する障壁の1つを取り除くために遺伝子の組み換えを行い、

これをアルフレッド病院が確認したところ、このブタの肺に人の血液をかん流させて

血液に酸素を送り込むことが長期間可能であることがわかった。

 このことは将来的に、命にかかわる病気の患者にブタの肺が

移植できるようになる可能性を意味している。同病院によると、

臨床段階に移行できるのは5~10年後で、さまざまな課題をクリアする必要があるという

今問い直す脳死と臓器移植第2版