オーストラリア・メルボルン(Melbourne)のアルフレッド病院(Alfred Hospital)
の研究者らは2月9日、ブタの肺を人間に移植することが10年以内に可能になるとの見方を示した。
ブタの臓器は、人の血液に触れるだけで機能を停止するため、
救命治療での使用は不適切とされてきた。
だが、メルボルンのセントビンセント病院(St Vincent's Hospital)が拒絶反応に
関する障壁の1つを取り除くために遺伝子の組み換えを行い、
これをアルフレッド病院が確認したところ、このブタの肺に人の血液をかん流させて
血液に酸素を送り込むことが長期間可能であることがわかった。
このことは将来的に、命にかかわる病気の患者にブタの肺が
移植できるようになる可能性を意味している。同病院によると、
臨床段階に移行できるのは5~10年後で、さまざまな課題をクリアする必要があるという
今問い直す脳死と臓器移植第2版