世界の子供にきれいな水を

世界中の子供たちにきれいな水を―。
松山市の地図会社「世界地図」が、売り上げの5％を寄付して
井戸をつくる活動を続けている。
3年間でカンボジアとバングラデシュの2カ国に
113基を設置、目標は大きく世界中に22万基だ。
同社代表(65)は約3年半前、友人に会うためカンボジアを訪問し、
泥水を沸かして飲む子供たちを目にしてショックを受けた。
予備校の経営をやめたばかりだった松岡さん。
何かできないかと考え、思いついたのが「中学の時から好きだった」
という地図だった。「子供の勉強にも大切な地図を売って
井戸をつくれば教育にも社会にも貢献できると思った」という。
オーダーメードのオリジナル世界地図をつくり、
学校や法人を中心に3年間で110万枚を販売した。
目標の「22万」は、地球の半径を1基当たりの井戸を掘る
深さ約30㍍で割った数。深い意味はないが、「男のロマンかな」
と屈託なく笑う。問い合わせは世界地図、電話089(915)7272。


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