2009年5月31日日曜日

解体中の工場で放射性物質が紛失、当局が徹底捜索を命令 中国

放射能がクラゲとやってくる



原子力発電所の大惨事。旧ソビエト風タイポグラフィックで表現。
放射能による大惨事【RADIO/黒...





中国北西部・陝西(Shaanxi)省銅川(Tongchuan)市で3月16日、
解体作業中のセメント工場で使用されていた、危険な放射性物質を含んだ
測定機器の所在がわからなくなり、当局が徹底的な捜索を命じていたことが明らかになった。
中国国営新華社(Xinhua)通信が27日、報じた。

 紛失した測定機器の主要部品である鉛の玉には、非常に危険性の
高いセシウム137(Caesium-137)が含まれているという。

 新華社の報道では、紛失したセシウム137の量については言及されていないが、
ごく少量でも人間の神経系に損傷を与えるほか、死亡する場合もあると警告している。
さらに、この物質は、水に触れると爆発する可能性もあるとしている。

 陝西省の環境保護当局や警察は、紛失したセシウム137を見つけ出すよう緊急命令を出した。
セシウム137を含む測定機器は、工場から出た最大5000トンに及ぶ作業くずの中に
埋もれている可能性もあるという。
 
 新華社の最新の報道では、当局が陝西省Fupingの製鉄所でセシウム137を
発見したと報じられているが、これが紛失したものかどうかは明らかになっていないという。

 陝西省当局はこれまでのところ、この件に関してコメントを発表していない。

(c)AFP