2008年11月28日金曜日

鞠智城跡で百済系仏像出土

大和朝廷が朝鮮半島の白村江で唐・新羅軍に大敗後、九州防衛のために
築いた山城の一つで国史跡の鞠智(きくち)城跡(熊本県山鹿市)から、
百済の遺臣が携行したとみられる7世紀後半ごろの青銅製仏像
(全長約13㌢)が4日までに出土した。調査に当たった県立装飾古墳館
(同市)によると、同時期の百済系仏像が国内の古代山城から出土したのは初めて。「続日本紀」などの文献から、鞠智城は唐・新羅に滅ぼされた百済から
落ち延びた技術者の指導で築かれたとみられている。
同館によると、仏像は「菩薩(ぼさつ)立像」とみられるという。