2008年9月8日月曜日

弥生の盾に緑色顔料

鳥取市の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡で出土した弥生時代後期(1-3世紀)の盾に
塗られた緑色顔料の「緑土」が、東アジアでは最古の使用例だったことが分かり、
鳥取県埋蔵文化財センターが3日発表した。弥生時代の顔料はこれまで朱の赤、
漆の黒が知られていたが、大陸の顔料が伝来する以前の日本独特の色彩を知る貴重な史料となりそうだ。
緑色が塗られていたのは1998年に出土した盾2枚の一部。1枚は長さ約88㌢、幅8.5㌢で、
もう1枚は長さ40㌢、幅約10㌢。厚みは約1㌢と薄く、祭祀(さいし)用とみられる。
短い破片は赤と緑、長い破片は緑一色だった。